人の心に寄り添い、力になる歌を届けたい 歌手・加藤登紀子さんにインタビュー
アコレおおみや no.58 掲載
年末恒例となった、加藤登紀子さんの『ほろ酔いコンサート』が12月に初めて大宮でも開催される。歌手デビュー58年目を79歳で迎えた加藤さんは今年、国内外で79回のコンサートをこなす。
いきいきと活躍を続ける秘訣は?オフィスのある昭和レトロなビルを訪ねると「このマンションは私の原点。屋上でキスしたの」とにっこり。チャーミングな笑顔に魅了された。
――7月に大宮で、児童虐待を経験した若者たちのドキュメンタリー映画『REAL VOICE』の上映会が開催されました。加藤さんは、その主題歌『この手に抱きしめたい』を提供されました。
加藤:私は、誰ひとり孤立させないために、つながりを作る活動を支援するNPOの会長を務めています。この映画を制作した監督の山本昌子さんとは、その縁で知り合い、映画づくりの最初の段階から応援し見守ってきました。
『この手に抱きしめたい』は、2020年にコロナ禍で作った歌ですが、山本さんがこの歌を映画のテーマ曲にしたいと言ってくれたのです。映画では、逆境を経験した若者たちの乗り越えようとするエネルギーに心を動かされましたね。
――大宮で開催される『ほろ酔いコンサート』で、この歌も披露されるそうですね。
加藤:1部の最後に、『REAL VOICE』に出演した若者たち、さいたま市で沖縄料理のカフェギャラリー『南風』を運営する、山田ちづこさんのコーラスメンバーと一緒にうたいます。みんなが同じステージに立ち、この歌をうたうのは初めてです。11月に南風へ練習に行き、そのあと飲み会もするんですよ。
11月には映画『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』が公開されますが、この中で私の『琵琶湖周航の歌』も使われています。それにちなみ、山田さんたちとこの曲も一緒に歌います。
—————————続きは本誌をご覧ください アコレおおみや no.58 掲載
(プロフィール)歌手加藤 登紀子さん
1943年ハルビン生まれ。1965年、東京大学在学中に第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。1971年にレコード大賞歌唱賞を受賞した『知床旅情』など、多くのヒット曲を世に送り出す。
世界各地でコンサートを行い、音楽を通じた交流を重ねる。スタジオジブリ・アニメ映画『紅の豚』(1992年)では声優としてマダム・ジーナ役を演じた。私生活では1972年に結婚、娘3人、孫7人。
【ほろ酔いコンサート2023】
日本酒を飲みながら歌う、年末恒例『ほろ酔いコンサート』は1971年にスタート。今年は8都市9公演を行う。
12月22日(金)は大宮ソニックシティで公演。チケットお求めはトキコプランニング 電話03-3352-3875 https://www.tokiko.com/concertinfo/view/873
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