「雰囲気のかたち―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの」うらわ美術館

雰囲気のかたち―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの

うらわ美術館

2022年11月15日(火)~2023年1月15日(日)

美術家たちの豊かな視点や表現力を感じることのできる展覧会

春のうららかさや早朝の清々しさ。あるいはくつろいだ空間や何かが起こりそうな気配…。私たちのまわりには、姿形はなくてもその場や空間を色づけ、感情や行動に大きく作用する雰囲気と言えるものがあります。

(作品上 瑛九≪春≫1959年、油彩・カンヴァス、うらわ美術館蔵)

福田尚代≪本の粒子≫2021年、本の頁・糊、作家蔵  Courtesy of Yukiko Koide Presents

それらは時に、空気や佇まい、生気やオーラ、ムードなどと呼ばれることもあるでしょう。そうした、曖昧でうつろい、時に存在さえ示せないものを、美術家たちはどのように描き、写し、形づくっているのでしょうか。

菱田春草≪羅浮仙≫1901年、絹本彩色、長野県立美術館蔵(前期展示)

本展では、はっきりと見えないもの、刻々と変わる不定形なものなどを表現した作品を、国内の近現代の絵画や彫刻、ドローイング、映像、写真などで紹介します。

武内鶴之助≪気にかかる空≫制昨年不明、パステル・紙、うらわ美術館蔵

美術家たちは感覚を研ぎ澄ませ、流れる大気、周辺の空間や時間、その関係やあり方をとらえようとします。その場を満たす光や粒子、輪郭、あるいは筆致や素材の吟味によって、さらには言葉へつながることによって、物質を超えた存在に形を与えています。

横山大観≪菜の花歌意≫1900年、絹本彩色、個人蔵

私たちは昨今、ウイルスや情報など、時代をも動かす目には見えないものをより意識するようになりました。そのような中で改めて、私たちのまわりにあって空間を染め、ある力や豊かさが存在する場を、つかみ、作ろうとする美術家たちの表現に触れてみたいと思います。

「雰囲気のかたち―見えないもの、形のないもの、そしてここにあるもの」うらわ美術館
  • 会期 2022年11月15日(火)~2023年1月15日(日)※会期中、一部展示替えがあります。(前期 11月15日(火)~12月11日(日) 後期 12月13日(火)~1月15日(日))
  • 開館時間:10時~17時 金曜日・土曜日のみ~20時(入場は閉館30分前まで)
  • 休館日:月曜日(ただし1月9日は開館)、年末年始(12月27日~1月4日)、2023年1月10日(火)
  • 観覧料:一般 830円
  • ホームぺージ:https://www.city.saitama.jp/urawa-art-museum/

 

※掲載画像の無断転載・複製を一切禁じます

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です