【見沼たんぼぶらぶら歩き】国指定史跡「見沼通船堀」から大間木公園へ

見沼たんぼぶらぶら歩き

見沼たんぼの花火大会を満喫~国指定史跡「見沼通船堀」から大間木公園へ~

 

大の花火好きにとっては待ち遠しい夏。今まで戸田橋から大崎公園、浦和競馬場、加須などの花火大会を制覇。今年は、3会場で開催される「さいたま市花火大会」のうちの一つ、見沼たんぼの大自然の中で堪能する東浦和の大間木公園会場で楽しみたいと思います。

見沼の水運の歴史をたどりながら、花火大会会場へと回るコースを紹介します。

JR武蔵野線「東浦和駅」を下車し、東川口方面に10分程歩くと見沼通船堀に着きます。見沼通船堀は、享保16年(1731)、井沢弥惣兵衛為永(いざわやそべえためなが)が野菜や米を江戸に運ぶために作った運河です。

見沼たんぼの中央を流れる芝川の東西に代用水を作り、舟を進めるために関で水を上げ下げする「閘門式(こうもんしき)」と呼ばれる作りで、パナマ運河より古いというので驚きです。現在は修復工事が行われています。

また、近くには舟運の安全を祈願して祀ったといわれる「水神社(すいじんじゃ)」や、幕府から舟や荷の差配など管理を任されていた鈴木家住宅があります。どちらも見沼の舟運の歴史が伺える史跡です。

さて、ひと巡りしたら花火会場への誘導道に沿って大間木公園に向かいましょう。露天に灯が燈り、人々のざわめきが高まる夕暮れ時は、祭り好きにとっては一番ワクワクする時間です。早打ちやスターマインなど約5000発が夜空を彩ります。

私の花火の楽しみ方は、寝転んで花火を見ることです。敷物や食べ物、飲み物を持参し、暑さ対策のために保冷剤や濡れタオルも用意して臨みます。草いきれと虫の声を聴きながら、夏の夜を楽しみましょう。

 

見沼たんぼ 通線堀ヨコ1
鈴木家住宅

さいたま市緑区大間木1889

TEL:048-829-1723(文化財保護課)

住宅公開日:土、日曜/公開時間:10:00~16:00

※個人宅のため、無断立ち入らないようにお願いします

 

見沼通船堀

http://www.city.saitama.jp/004/005/006/001/005/001/001/p000146.html

今年は工事中のため「閘門開閉実演」はありません。

 

杉浦弘子(映画監督)

1953年川崎市生まれ。さいたま市緑区在住。女子美術短大卒。東京版画研究所で銅版画を学び、その後テレビドキュメンタリーの世界に転身。数多くのテレビ作品のディレクターやプロデューサーを務めた。

2014年映画『ぬくめどり~鷹匠の世界~』は初監督作品。好きなことばは「人は動物から自然の分け前をいただいている」。

 

見沼たんぼぶらぶら歩き

【見沼代用水東縁さんぽ~総持院から鷲神社~】

秋晴れの見沼たんぼ 記事 ↓

https://acore-omiya.com/burabura02/

 

(2017年7月14日発行 Acoreおおみやno.34 掲載)

 

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