旧埼玉県立民族文化センター 公式イメージキャラクター「さいたマムアン」ちゃんがおでむかえ
さいたまトリエンナーレ2016
気持ちのいい秋の風に誘われて、
岩槻にある旧埼玉県立民俗文化センターを訪ねてきました。
ここは、さいたま市を舞台に開催されている国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ」の会場のひとつになっています。
街を散策しながらアートを鑑賞できるのがイベントの特徴ですが、この会場では1カ所で今回最多の14アートプロジェクトを楽しむことができます。
その中で印象に残ったモノを3つご紹介します。
ひとつめは「白熊の部屋」。
多和田葉子さんの小説に登場する白熊をイメージして作られた空間はモコモコ・フワフワ。
小さいころ憧れた自分だけの秘密の小部屋のようです。
その中で置かれた本を手に取って眺めるもよし、椅子に座ってしばしぼんやり過ごすもよし。
次は「感覚の洗濯」。
景観などの問題で、日常から遠ざけられた「洗濯」を、「音楽」「展示」「花見」「写生会」「試着」という5つのテーマで見つめたプロジェクトの取り組みを、映像と展示物で紹介しています。
最後は「無題(枕)」。
知人から「ここは夕暮れ時がおすすめ」と言われたけれど、そのことを実感。
回廊に囲まれた中庭を埋め尽くすように置かれた枕、枕、枕。
光と風に彩られた木の葉と回廊がアクセントになっていて、光の差し方で表情も変わります。
帰り道、岩槻駅へ向かうフリーのシャトルバスの中で、一緒になったご婦人がぽつり、「芸術ってむずかしくてよくわからない」。
そう感じている人は多いでしょう。私もその一人。でも捉え方は十人十色。
今回アートに触れて感じたのは、生活の中にある音、におい、色などにもっとアンテナをはってみよう、そうすれば日々はもっと楽しくなる、ということでした。
それは新しい発見?
いえ忘れていた大切なことかもしれません。
さいたまトリエンナーレ2016
期間:9月24日(土)~12月11日(日)
鑑賞無料(一部の公演、上映を除く)
定休日:水曜日(ただし11/23〔水・祝〕は開催、翌11/24〔木〕は閉場)
開催時間:10:00~18:00
開催エリア:与野本町駅~大宮駅周辺、武蔵浦和駅~中浦和駅周辺、岩槻駅周辺
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