「アブソリュート・チェアーズ」埼玉県立近代美術館

アブソリュート・チェアーズ

埼玉県立近代美術館

「椅子の美術館」が新たな視点で挑む、現代アートにおける「椅子」のテーマ

開館当初からデザイン椅子の名品を館内に設置してきた「椅子の美術館」が、従来のデザイン椅子展とは異なる新しい視点から「椅子」というテーマに挑みます。

椅子は多くのデザイナーや建築家の創造性を刺激する絶対的なテーマであると同時に、アーティストにとっても魅力的なモチーフとなってきました。

(作品上 宮永愛子《waiting for awakening -chair-》2017 写真:木奥恵三 ©️MIYANAGA Aiko Courtesy of Mizuma Art Gallery 「宮永愛子:漕法」展示風景(高松市美術館、2019))

ミロスワフ・バウカ《φ51×4, 85x43x49》1998 国立国際美術館

玉座のように権威の象徴となることもあれば、車椅子のように身体の補助となることもあり、電気椅子のように死や暴力とも無縁ではない椅子。

また、私たちが椅子に座って向き合えば、そこには関係が生まれます。この上なく身近でありながら、社会や身体との密接な関わりの中で幅広い意味や象徴性をまとった椅子は、まさに究極の日用品と言えるでしょう。

アンナ・ハルプリン《シニアズ・ロッキング》2005/2010 Courtesy of ZAS Film AG

アーティストたちは椅子のもつ意味をとらえ、作品を通じて社会の中の不和や矛盾、個人的な記憶や他者との関係性などを浮かび上がらせてきました。

ダイアナ・ラヒム《インターベンションズ》2020- 作家蔵

本展覧会は、主に戦後から現代までの美術作品における椅子の表現に着目するものです。椅子をめぐる国内外の平面・立体・映像作品約 70 点を紹介し、アートのなかの椅子の機能や含意を読み解きます。

石田尚志《椅子とスクリーン》2002

*展覧会タイトル「アブソリュート・チェアーズ」は、デヴィッド・ボウイの曲名「アブソリュート・ビギナーズ」から連想した言葉です。

本展覧会は、「アブソリュート=絶対的・究極的」から導かれる「椅子の絶対的な魅力の源泉とは?」「アートにおける椅子の究極とは?」といった問いを出発点として企画されました。

 

「アブソリュート・チェアーズ」埼玉県立近代美術館

  • 会期:2024年2月17日(土)- 5月12日(日)
  • 休館日:月曜日(4月29 日、5月6日は開館)
  • 開館時間:10:00~17:30(展示室への入場は 17:00 まで)
  • 観覧料:一般 1300円 など
  • 問い合わせ:TEL: 048-824-0111
  • ホームぺージ: https://pref.spec.ed.jp/momas/

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