はんがい眼科院長の知っておいてほしい眼の病気 眼の底こそ視力のいのち①

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はんがい眼科院長

知っておいてほしい眼の病気

 眼の底こそ視力のいのち

 

瞳の奥には何が隠されているのでしょうか。眼の水晶体が白く濁る病気は進行すると瞳も白くなるため白そこひ「白内障」、一方、眼の底(眼底)の病気は外からは見えず瞳は黒いままなので黒そこひ「黒内障」と呼ばれてきました。

しかし、最近の眼底画像診断は一変し、眼底がミクロン単位で見えるようになりました。光干渉断層計(OCT)を用いると、眼球の内側にある網膜10層すべてが鮮明に見えます。例えば、網膜の真ん中に孔が開く「黄斑円孔(おうはんえんこう)」や、網膜表面に膜がはり、網膜が厚くなり皺が寄る「黄斑前膜」など、網膜が変形するのが網膜の病気です。また、「糖尿病黄斑浮腫」では網膜血管から漏れ出た水分や油が網膜の内部や裏側に溜まり、「加齢黄斑変性」では加齢により網膜の土台がダメージを受けて水漏れや出血を起こします。OCTを使うと、こうした網膜を傷める多様な変形病変が正確に観察できます。

白内障は手術で代替物に置き換えて視力を回復可能ですが、網膜が傷むと置き換えることはできません。私の先輩の高橋政代先生が取り組むiPSによる夢の網膜治療には、まだ時間がかかります。大切なのは、黒い瞳にだまされず、外から見えない眼底の病気を早期発見して最適なタイミングと治療で網膜を守ること。「ものがゆがむ」「ものが欠けて見える」「虫みたいなものがちらつく」などの症状に気がついたら、すぐ眼科にかかりましょう。

 

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はんがい眼科 院長 板谷正紀(はんがい まさのり)

 

1990年に京都大学医学部を卒業後、京都大学眼科准教授、埼玉医科大医学部眼科教授などを経て現職。全国の光学研究者や医療機器メーカーと共同で、患者の眼底を細胞レベルで観察できる機器の研究・開発に取り組む。眼底検査装置では、世界初の第2世代・光干渉断層計(OCT)の開発に関わり普及に貢献。このOCTは今では多くの開業医が活用する。眼底の詳細な観察による正確な診断と治療をめざして、今春はんがい眼科を開院。まだ大学でも数少ない最新のOCT機器を3タイプそろえ、3Dデジタル手術機器を導入し、人生を失明から守る眼科医療を実践している。

 

はんがい眼科

さいたま市見沼区南中丸680
TEL 048-681-0101

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